老後の生活費を考えるとき、多くの人は食費、住居費、医療費、介護費など、毎月の支出を思い浮かべます。
しかし、実際の老後では、毎月の生活費とは別に、急にまとまったお金が必要になる場面があります。その一つが、配偶者や親、兄弟姉妹など、身近な家族の葬儀です。
葬儀は、事前に日程を決めて準備できるものではありません。突然の連絡を受け、短い時間で葬儀社を探し、費用や会場、参列者への対応を決めなければならないこともあります。
老後の安心を考えるなら、自分の毎月の生活費だけでなく、家族の葬儀にどう対応するかまで含めて備えておくことが大切です。
老後の出費は毎月の生活費だけでは終わらない
老後資金を考えるときは、年金収入と毎月の支出を比べることが基本になります。食費、光熱費、通信費、医療費、交通費などを確認し、「月にいくらあれば生活できるか」を考える人は多いでしょう。
もちろん、毎月の支出を把握することは大切です。ただし、老後に必要なお金は、毎月同じように出ていくものだけではありません。入院、介護、住宅修繕、家電の買い替えなど、まとまった支出が発生することもあります。
その中でも見落とされやすいのが、葬儀費用です。配偶者が亡くなったとき、親の葬儀をきょうだいで進めるとき、兄弟姉妹の葬儀に関わるときなど、老後に入ってから葬儀対応をする場面は現実に起こり得ます。





