尿酸値が上昇する仕組み

1日の尿酸の動き

体の中の尿酸は1日に体の中で500㎎作られていて、食品からは100㎎摂取しています。これらの尿酸は体の中で一時的にストックされます。そして尿と便からは1日に600㎎排出されています。尿酸の摂取と排出のバランスが取れているとき、尿酸値は正常値になります。

尿酸値が高くなる状態とは?

1日の摂取量や体の中で作られる尿酸の量と排出される尿酸の量のバランスが崩れた時、尿酸値が高くなります。つまりストレスや激しい運動などで尿酸がたくさん作られたにもかかわらず、排出量はいつもの通りだと体の中に残る尿酸の量は増えてしまいます。また作られる尿酸の量は通常通りでも排出される尿酸の量が減るとやはり体の中の尿酸は増えてしまい尿酸値が上がってしまいます。

尿酸値が高い人が知っておくべきこと

決して放置してはいけない

尿酸値が高くても体調に影響がない方がほとんどです。しかし尿酸値が高いまま放置することはやめましょう。尿酸値が高かったのに特に対策をしていない方は注意が必要です。なぜなら自覚症状がなくても体の中で病気が進行しているおそれがあるからです。

尿酸値が高いまま放置しておくと痛風や慢性関節炎になるリスクが高まります。尿酸が血管に詰まると狭心症や心筋梗塞、動脈硬化を引き起こすきっかけにもなります。また尿酸の結晶が結石になると尿路結石になることもあります。一般的に尿路結石は痛風よりも強い痛みを伴うと言われています。

少しずつ改善する努力をしましょう

尿酸値は簡単に下がるものではありません。気長に付き合っていくことが大切です。中でも尿酸値の上昇には肥満が一番の大敵と言われています。栄養バランスを考えた食事を心がけて、適度な運動で体調を整えていきましょう。