②飲酒習慣
通風を患っている人の中には、アルコールを嗜む習慣を持つ人が多いことも分かっています。アルコールが尿酸値を高めてしまうのは、

・体内に摂取したアルコールを分解する際に尿酸・乳酸が生成される→尿酸が増える
・その時に作られた乳酸にも尿酸の排出作用を妨げてしまう働きがある

というダブルの効果があるからなのです。また、アルコールの中でも糖分を含む甘いものは、特に尿酸値上昇へ大きな影響を及ぼすとのことですので、アルコールの摂取方法にも工夫が必要ですね。

③精神的ストレス
職場での人間関係や続く残業などによりストレスが溜まることでも、尿酸値が上昇するようです。「プリン体を含む食品やビールを我慢しているのに、尿酸値が改善されない」と悩んでいる人は、自分が強いストレスを感じる環境に居ないかどうかを改めて考えてみましょう。

④身体的ストレス
適度な運動はメタボ解消など健康維持に一役買いますが、激しい運動は一時的ではありますが尿酸値を上げてしまうようです。急激な発汗や下痢などの症状は脱水状態を引き起こしやすいため、血液中の尿酸値を上昇させるとも言われています。

⑤他の病気からの影響
腎臓病・一部の血液の病気により腎機能が低下すると、尿酸トランスポーターがうまく作用せずに尿酸値が上がってしまうこともあります。また、悪性腫瘍(がん)が尿酸を過剰に作り出すケースもあるとのことですので、これらの病気の際には尿酸値にも注意しましょう。

⑥服用している薬剤からの影響
病気の治療に使う薬剤が尿酸値を上げてしまう場合もあるようです。利尿薬、喘息治療薬、結核治療薬、免疫抑制剤などの他に、核酸成分を多く含む健康食品の継続摂取によっても尿酸値が上昇することもあります。