プリン体・ビールの摂取が尿酸値を高くするというのは本当?

尿酸値を上げる要因を7つ挙げましたが、環境的要因の「食生活習慣」や「飲酒習慣」については、多くの人が身近に感じるものでしょう。では実際のところ、プリン体やビールの摂取を控えるという単純な行いだけで、尿酸値は下がるものなのでしょうか?

摂取するプリン体から作られる尿酸の量は全体の約20%にすぎない

一般的に尿酸値が高めの場合、これ以上尿酸値を上げないためにも、プリン体が多く含まれると言われるビールを焼酎に変更して飲むという人が少なくないようです。CMなどで「プリン体ゼロ!」という触れ込みのビールもありますし、ビールには尿酸値アップの悪役的なイメージが付きまとっているとも言えます。

確かに一般的なビールにはプリン体が含まれてはいますが、食品やビールに含まれるプリン体によって作られる尿酸は全体の約20%程度ということを踏まえると、これらからの影響はそれほど大きいとも言えません。

気にしたいのはプリン体やビールの「摂取量」!

プリン体を多く含む食品に比べて、ビールは喉越しが爽やかなこともあり大量に摂取してしまうことが多いです。ビールに含まれるプリン体の吸収以外にも、アルコールとしてのビールを分解する際に作られる尿酸そして乳酸(尿酸排出作用を阻害する)の存在も忘れてはいけません。

結論としては、

・プリン体やビールの摂取は確かに尿酸値へ影響しますが、その程度はそれほど大きいものでは無い
・但し、その摂取量に気を付けて嗜む程度にしないと尿酸値アップとなる

ということが言えるでしょう。