通風患者が低年齢化してきている?

ひと昔前までは中年男性に多く見られた通風ですが、最近の傾向としては20代後半の男性・女性でもかかる人が増えてきており、その原因は食生活の欧米化によるものだと言われています。通風へと発展する可能性が高くなる高尿酸血症の患者数は、通風患者数の約10倍とも言われ、尿酸値以外の自覚症状がほとんど無いことから、通風疾患にまだ気が付いていない人々も含めると、これからもさらに患者数は増えて行くかもしれません。

高尿酸血症の推定患者数を参照:オムロン

通風になりやすい人はどんな人?

では、通風になりやすい人とはどのような人なのでしょうか?具体的に生活習慣の中で見ていってみましょう。

・プリン体が多い食品を好む
・清涼飲料水(甘味料入り)をよく飲む
・お酒の摂取量が多い
・激しい運動を頻繁にする
・肥満気味
・ストレスを抱えやすい
・近親者に通風患者がいる(いた)
・水分摂取量が少ない
・男性で20代以上

尿酸値を高くしてしまう原因として先述したものと、おおよそ同じようですね。特に男性の方は、生活習慣を少しでも整えることを意識しましょう。

通風の予防法とは?

通風の予防法は、やはり生活習慣の改善だと言えるでしょう。尿酸値を上げないようにするための方法と同じで、

・食べ過ぎない
・アルコールも摂り過ぎず、適量に
・尿酸排出を促進するために水分をたくさん飲む(2L以上/1日)
・ストレスを溜めない
・有酸素運動を定期的に行う
・尿のアルカリ化

などとなります。特にストレスは、気が付かぬうちに溜め込んでしまう人も少なくありませんので、休日には趣味に没頭するなど自分なりの解消法をいくつか考えておくと、それだけで精神的にだいぶ落ち着いた生活を送ることが出来ます。